事業計画
KCVBとは
[基本方針]
令和7年は、大阪・関西万博や円安の影響などにより、訪日外国人観光客数が4,200万人を超え、観光消費額と共に過去最高となった。コロナ禍から完全に脱却し、観光が我が国の基幹産業の一つとして更に成長を遂げた1年であった。
一方、オーバーツーリズムが日本各地の課題となり、飲食・宿泊・交通事業等における担い手不足も深刻化している。
文化庁移転から3年を迎えた京都では、我が国の文化振興への貢献はもとより、先人たちが紡いできた「ほんまもん」の継承・発展の重要性を再認識し、2050年の未来を見据えた京都基本構想の理念への貢献が期待される。
こうした情勢の下、当財団は設立趣旨を踏まえ、京都の現状及び社会の潮流に鑑み、国、京都府、京都市、関係団体との連携の下、文化・景観・学術・自然など京都の魅力を活かしたMICEの誘致・開催支援や文化振興に取り組む。これによりビジネス機会の創出、経済活性化、文化・学術の振興ひいては都市ブランドの向上を図り、京都及び我が国の持続的発展に寄与していく。
また、当財団は「財団法人平安建都千二百年記念協会」の後継組織として、建都1200年記念事業として建設された「京都迎賓館」の開館20周年を契機に深めてきた価値発信の取組を継続・発展させるなど、本事業の理念と取組を継承しつつ、建都1250年を見据え、中長期的な視野の下、関係団体との協議を進めていきたい。
このため今年度においては、次世代への継承に重点を置いた「1 古典の日推進事業の展開」、実態調査や新たな計画を踏まえ更なる充実を図る「2 MICE誘致・国際観光を通じた京都経済への貢献」、京都の「ほんまもん」に資する「3 本質的な価値・魅力の継承・発展への貢献」、中長期的な視野に立った「4 関係団体との連携推進・組織強化」の4点に重点的に取り組むこととする。
古典の日の普及、次世代への継承を見据えて「古典の日文化基金賞」が、本年度から「村田記念 古典の日文化基金未来賞」へと“未来”に深化するべく生まれ変わるとともに、「古典の日燦讃」と題して古典の日フォーラムとの同日開催とし、更なる広がりを図っていく。併せて関係団体との連携による全国展開や市町村や各区役所などとの連携を進め足下の浸透にも注力する。
寛永行幸400年に当たる本年は、古典の日フォーラムや古典の日朗読コンテスト、街かど古典カフェなどにおいて、江戸期に着目した取組を進め、当実行委員会の一員として関係団体等とともに「古典の日」の周知にもつなげる。フォーラムでは令和4年度から続く文化庁との共催及び国民文化祭開催県との連携を深め、「古典の日」がより一層全国に普及するよう努める。
更に、秋に京都国立博物館で開催される「源氏物語展」にあわせてシンポジウムを開催し、展覧会との相乗効果で「古典の日」の全国への周知につなげる。
「グローバルMICE都市京都」として我が国のMICE誘致を牽引すると共に令和7年度末策定予定の「京都観光・MICE振興計画2030(仮称)」に掲げられた施策の遂行を図る。併せて、国立京都国際会館に相応しい国際会議を誘致し、新京都戦略のリーデイング・プロジェクト「市民生活と「観光」の両立」に貢献する。
MICE参加者は滞在期間が長く消費額が高いことに加え、伝統文化への理解が深くリピーターとなり易い。開催時期や場所の分散化、市民講座の開催などによる市民への還元など、質の高い観光としても益々重要性が増している。また、近年はMICE主催者が環境やサステナビリティなどへの配慮を重視する傾向が顕著であり、京都府・京都市と連携した支援策の効果的活用、MICE都市京都のブランド向上に資する戦略的な誘致に向け、関係者と協議・協力体制を強める。
また、引き続き、ICCA(国際会議協会)への積極的な参加や、大学、学術団体等への働きかけの強化、開催情報の収集に努め、提案力を高めると共に、海外商談会についても国立京都国際会館はじめ関係者との連携による誘致活動、プロモーション活動に更に注力する。
また、令和6年度から開始したテックツアーの成果も踏まえ、海外からの企業ミーティング、インセンティブツアー誘致や受け入れ環境整備の拡充に取り組む。併せてSTSフォーラム及びスマートシティエキスポといった継続的な取組を充実させ、「ポスト万博シティ」として位置づけられている関西文化学術研究都市への誘致促進に協力し京都経済への一層の貢献を図る。
当財団ではこれまでから、文化と観光MICE双方を推進する法人として、寺社や伝統的建築物など文化財を活用した「オフサイトベニュー」の取組を進めるとともに、迎賓館支援、国際会議やイベントにおける伝統芸能鑑賞、記念品への伝統工芸品の活用、質の高い通訳サービスによって、訪問者の伝統産業・文化への理解を深めてきた。
全国的にも文化継承、振興支援に貢献する機運が高まる中、観光MICEの活力を京都経済の活性化につなげ、更には京都の歴史、伝統産業・文化、自然景観等に還元し、次世代の支え手・担い手の育成に繋げる取組が一層重要なものとなっている。このため、京都府内で開催されるMICE誘致や開催支援にあたっては、こうした観点をより一層重視し、とりわけ京都において定期的に開催される国際会議には、本質的な価値の理解を促しつつ重点的な支援を行うなど、効果的な運用に努める。
併せて、国際文化観光都市としての持続可能性を高めるため、MICE開催を機に主催者・参加者等に対し、京都の伝統芸能、文化財、環境や自然等を持続的に守り続けることの重要性を訴える「京都MICE基金」について、一層の積み上げに努める。
ホームページのリニューアル等により当財団の取組について、一般の方からMICEや文化等の関係者・主催者に至るまで、わかりやすく効果的な最新の情報を広く国内外に発信し、誘致サポートプログラムをはじめ様々な支援策や各種サービスの活用を促すとともに当財団の認知度の向上を図り、MICE誘致や文化振興に繋げていく。
また、文化庁連携プラットフォームなどオール京都の取組への参画や、京都府観光連盟・京都市観光協会との連携を深め、文化財の活用、古典の日事業における協力など、観光を切り口に広く文化への関心も高めていく。
賛助会員に対しては、引き続き「会員の集い」を開催し、会員相互の交流を深め、情報交流を促し、相互の事業発展に資するよう、より効果的な運営に努める他、文化振興の裾野を広げる取組として「京都文化振興友の会」の取組の強化、ビューロー通信や京都市観光協会とともに発行するニュースレターにより文化交流発信及びMICE・インバウンド推進に関連する適時適切な情報の提供、斡旋、紹介に努め会員満足度の向上を図る。
以上4点の重点を掲げたが、MICE誘致による京都の活性化と伝統文化の持続的発展を目指すオール京都の公益財団法人としての使命を再確認し、社会経済情勢を鑑みながら、関係団体との緊密な連携の下、以下のように各分野の事業に取り組む。
[文化交流発信事業(文化:公益目的事業)]
「古典の日文化基金賞」が「村田記念 古典の日文化基金未来賞」へと生まれ変わり、古典の日フォーラムと合わせて「古典の日燦讃」として開催する初年度となる。未来への継承を念頭に古典への関心をより一層高めるとともに、官民連携のもと、昨年度に引き続き江戸時代にスポットを当てた企画や活動の原点である「源氏物語」をテーマとした事業実施など全国に向けて展開する活動を推進する。
(1)古典の日普及啓発事業
SNSの活用と地道な活動を積み重ね「古典の日」の一層の周知に努め、多彩な文化事業を展開する中で、古典のすばらしさと古典に触れ親しむことの大切さを広めていく。本年は寛永行幸400年の年にあたることから、記念すべき年の盛り上げを図り古典の日の周知にもつなげる。
① 古典の日燦讃2026「古典の日フォーラム」
「古典の日燦讃」として「古典の日フォーラム」と「村田記念 古典の日文化基金未来賞」の二部構成として実施する。「古典の日フォーラム」のパートにおいては、令和4年から築いてきた国民文化祭開催県との連携を深め、相互の関係を築いていく(令和8年度は高知県)とともに、階層を超えて広がり今につながる多彩な伝統工芸や文化が育まれた寛永文化に迫る。会場は寛永行幸の舞台に位置する府民ホール「アルティ」を予定している。
② 古典の日燦讃2026「村田記念 古典の日文化基金未来賞」授賞式
「文化基金賞」は昨年の第5回をもって3部門の顕彰を終え、未来賞に特化した「村田記念 古典の日文化基金未来賞」へと生まれ変わる。表彰式は、「古典の日燦讃2026」の中で、「古典の日フォーラム」との二部構成となる。
日本の古典文化の研究・普及・啓発活動において、次代の日本文化を担う子どもや若者、その指導育成に尽力する方たちを励まし、広くその活動を周知することに努める。
③ 第18回古典の日朗読コンテスト
古典の言葉の美しさと声に出して読むことの大切さを伝えていく。課題によって増減はあるが、中学・高校生を中心とした若い世代からの応募も多い。さらに古典朗読のすそ野が広がるよう努める。
●最終審査会及び表彰式
応募者の中から一次二次審査を経て最終審査会に残った出場者が、観客の前で課題作品を朗読し朗読の技を競う公開最終審査会は、11月28日(土)に金剛能楽堂で開催する。
④ 街かど古典カフェ
一流の講師を招き、古典をより深くより掘り下げて学ぶ講座。「源氏物語解説」のポッドキャスト配信再開にあたり、紫式部の研究者である山本淳子氏に改めて「『源氏物語』から見える平安時代」を講義していただき古典への関心をさらに高めることにつなげる。また寛永行幸を題材にした講座も検討する。
⑤ 源氏物語展にあわせたシンポジウム
京都国立博物館で10月から11月にかけて開催される「源氏物語―王朝のかがやき展―」の会期中に、日経新聞と協力し、多彩な講師によるシンポジウムを開催し源氏物語の魅力にせまるとともに「古典の日」の周知を図る。
(2)情報発信・広報活動・関係団体との連携等
① 他団体等との連携の推進
古典の日フォーラムは、令和4年より文化庁との共催となり、国民文化祭開催地との連携も継続しており、相互に手を携えて地域の文化が継承発展するように協力関係を築き、「古典の日」が、日本全国での取り組みに広がるように励む。
2年前から「古典の日フォーラム 美しき愛知」を開催している名古屋の日本の伝統文化をつなぐ実行委員会と引き続き連係して古典の日推進活動の全国展開の広がりにつなげる。
「古典の日」の基本構想に合致する他の有力な組織、団体や事業に積極的 に参画して、新たな可能性を開く努力を続ける。
② 古典の日絵巻第十五巻「未来につなぐ若者たち~受賞その後~」
古典の日文化基金賞が未来賞に特化するにあたり、第2回から第5回までの未来賞受賞者(11の団体と1個人)に受賞後の活動について執筆していただく。活動についてより広くより深く知っていただき新生「未来賞」のPRにもつなげる。
③ ポッドキャスト「山本淳子の源氏物語解説 朗読とともに」
京都先端科学大学の山本淳子教授の解説と斉藤由織さんの朗読で源氏物語の魅力を伝える「山本淳子の源氏物語解説 朗読とともに」は、1年間配信を休止していたが、令和8年度から、引き続き(一社)伝統文化交流協会との共同事業で、産経新聞のポッドキャストに月1本ペースで発信していく。
④ 各区役所との連携事業
京都市内全区役所と連携し、古典の日の広報周知を引き続き実施する。その一環として、各区役所が主催する事業に協力する初の事業として伏見区役
所が区民を対象に開催する講座をコーディネーション。
◇令和8年度伏見連続講座特別編
「杭迫柏樹先生の小学生のための書道教室」
開催日 令和8年6月20日(土)
開催場所 伏見区役所
対象者 伏見区内在住の小学生
当財団は、「財団法人平安建都千二百年記念協会」の後継組織として、建都1200年の主要な記念事業として建設された「京都迎賓館」の支援を行っている。京都迎賓館における、京都ならではの伝統的技能やおもてなしの文化の発信について、令和7年度の開館20周年を契機に取り組んできた成果を踏まえ、引き続き、迎賓館を支援する事業を行う。
(1)外国賓客のもてなし
年間を通じて京都迎賓館を訪れる外国賓客に対して、京都ならではの「和のもてなし」を体感していただき、庭屋一如にこめられた現代和風の「しつらえ」とともに、世界に向けた京都文化の発信に努める。
(2)参観支援・啓発関連
① 文化発信事業
迎賓館に活かされた伝統技能や匠の技及び京都ならではのおもてなしなど、迎賓館の魅力を広く発信する。
② 一般公開の支援
京都迎賓館の通年公開に併せ、一般公開に関する広報や特別企画への協力など、迎賓館と連携しながら、来館者の満足度を増すための取組を実施する。
京都市からの委託を受け「京都創生(歴史都市・京都の魅力に磨きをかけ、世界へ発信していく取組)」の意義の発信に努める。
[国際観光コンベンション事業(国際:公益目的事業)]
(1)MICE関連情報の調査・収集・啓発
① 業界情報収集強化
関係団体への加盟・参加によりMICE関連情報を収集する。ICCA(International Congress and Convention Association 国際会議協会)に関して、総会等への積極的な参加等を通し、国際的連携も視野に入れつつ一層の人的交流を深め、同団体の会議データベースや人的ネットワークを活用して世界最先端の会議情報入手・分析を行い、国立京都国際会館などのステークホルダーとの情報交換・連携により質の高い誘致活動へ繋げる。
また、「環境に配慮した持続可能なMICE都市」としての位置付けを強化するとともに、環境に配慮した取組をMICE主催者とともに推進する。それらの取組を通じて国連の定めたSDGsの達成に貢献する。
② 大学・学術団体・学会へのコンベンション情報収集・啓発活動の強化
大学・学術団体・学会等の関係者に対する会議開催情報の収集及び構想段階にある学会の具現化へ向けたコンサルティング・啓発活動を強力に推進する。特に京都市と連携協定を締結している京都大学をはじめ、京都の主要大学との連携を推進する。具体的には、学部毎の教授会や研究支援組織の会合等の様々な機会を捉えて、支援施策のPRを行うとともに、高い頻度で京都で開催される会議の囲い込みや、国際会議の開催実態のより正確な把握にも努める。また、当財団のホームページや各種コンベンションガイドを通じてMICEサポートプログラムや各種サービスのわかりやすい提供を推進する。
③ 統計調査・発行
京都で開催された国際会議の調査を実施し、統計資料「京都で開催された国際会議」を発行する。また、MICEの参加者や事業者を対象とした実態調査等も実施し、市場の動向を注視する。
④ MICE振興に関わる課題解決策の推進
中長期的視点に立ったMICE振興の実現を図る取組について、令和7年度末に策定予定の「京都観光・MICE振興計画2030(仮称)」に基づく施策の推進を図るとともに、下記の点を中心に、日本のMICEを牽引する代表的MICE都市としての姿勢・能力を内外にアピールする。
- グローバルMICE戦略都市事業を機に作成した「京都MICEロゴ」(TRADITION MEETS INNOVATION「伝統がイノベーションと出会う場所・京都」)を活用して、MICE都市・京都のブランドイメージを拡大する。<\li>
- 当財団が運用する京都府・市の各種助成制度を活用したMICE誘致を 推進する。<\li>
- コンベンションに加え、特に海外からの企業ミーティング・インセンティブツアー誘致を強化する。オフサイトベニュー、伝統文化体験等の提案を通じ、海外見本市等様々な機会を捉えて海外エージェント等、誘致チャネルとのコミュニケーションを活発化する。<\li>
- みやこめっせ、ロームシアター京都等、岡崎地区の施設の効果的かつ一体的なMICE利用を促進するため、当財団作成のリーフレット等によるPRを行うなど、積極的に関与する。<\li>
- 今後、拡張が予定される国立京都国際会館への大規模国際会議の誘致や開催支援をさらに促進するため、協力体制を強化する。<\li>
- 都市の持続可能性(サステナビリティ)を高めるため、MICE主催者と連携し、市民や学生への知見共有を一層強化するとともに、文化財等のオフサイトベニューの活用促進、排出CO2やごみの削減など環境に配慮したMICEを推進する。<\li>
- ステークホルダーとの連携を一層強力に推進し、MICEの誘致・開催を促進する。<\li>
⑤ 「京都スマートシティエキスポ」への協力等を含めた関西文化学術研究都市推進への参画
関西文化学術研究都市の重要な事業の一つであり、本年で13回目の開催となる「京都スマートシティエキスポ」への支援を行うなど、関係機関と連携し、「ポスト万博シティ」として位置づけられる関西文化学術研究都市へのMICE誘致・開催を促進し、けいはんなプラザやKICK(けいはんなオープンイノベーションセンター)を核とした新たなMICE拠点の形成を支援する。
(2)プロモーション事業
① 内外ネットワーク(情報収集力)の強化
誘致・開催情報を効果的に発信し収集するため、内外におけるネットワーキングを積極的に展開する。特に海外についてはICCAを軸として総会や各種事業を通じた連携を活発化する。
② 政府関連特定会議等の積極的な誘致
京都を世界に発信し、世界における京都の地位向上を図るため、日本政府が主催する国際会議や歴史文化都市・京都のステイタス向上に特に資すると考えられる特定の重要誘致案件について、京都府・京都市・京都商工会議所等との連携、並びに京都迎賓館支援事業等との連携を強化し、積極的に誘致する。
③ 海外プロモーション活動
開催地決定やその運営について決定権を持つ国際団体やミーティングプランナー等に直接的にプロモーションするため、効果測定を行いつつ海外の代表的な商談会に出展し、積極的なプロモーションを実施する。また、観光庁・日本政府観光局(JNTO)・ICCAと連携したプロモーション活動を引き続き実施する。
④ 国内プロモーション活動
首都圏及び京都を中心に、主催者(主催団体・大学・中央省庁・企業・ 関係機関等)並びに開催地決定に影響力のあるMICE関係企業(旅行代理店・PCO等)に対し、MICE開催情報の収集、MICE開催地・京都についての情報提供を行うとともに、京都での開催に結びつけるため、的確なコンサルティングやアドバイスに努め、開催提案書(ビッドペーパー)等の作成など主催者の招致活動に協力する。今年度は首都圏等でのセールスを強化し、能動的な誘致を展開する。
⑤ MICE主催者等の京都視察受入れ
特に重要性の高い案件については、MICE主催者などの京都視察を国 内外から受け入れ、京都の魅力や優位性をアピールする。
⑥ 京都市「大規模国際コンベンション誘致支援助成金」活用
京都市「大規模国際コンベンション誘致支援助成金」を効果的に活用 し、大規模な国際会議等の誘致を積極的に行う。
(3)開催支援事業
① 政府関連特定会議等の京都開催の運営協力
オール京都で誘致した政府関連特定会議や戦略的に京都として重要視する国際会議等の開催について、必要により実行委員会等に参画するとともに、地元主催レセプションや文化体験プログラム等において、京都ならではの「おもてなし」の提案・提供を行い、地元としての支援活動を幅広く展開する。特に、「京都市ビジターズホスト」事業と連携した「京都品質」の通訳サービスを提供するとともに、エクスカーションにおける「京都伝統産業ミュージアム」や各事業者への訪問、工芸体験、参加者記念品の提供等への支援を通じて、京都の地場産業をPRし、経済効果の拡大を図る。
(取組例)
・第23回科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム
(STSフォーラム)
・京都スマートシティエキスポ2026
② MICE開催支援に係る京都市の助成制度活用
「大規模国際コンベンション開催支援助成金制度」等の京都市のMICE開催助成制度を効果的に活用し、国際会議等の誘致・開催支援を積極的に行う。
③ 京都市「京都らしいMICE開催支援補助制度」活用
MICE参加者に「ほんまもんの京都」の一端に触れていただく機会を提供し、「京都で開催すれば、こんなにユニークなプログラムが組める」というMICE開催地としての魅力をPRするツールとして、伝統工芸品の活用及び日本舞踊等の文化体験及びオフサイトベニューに対する助成を充実させ、「京都らしいMICE開催支援補助制度」を効果的に活用する。
④ サステナブルなMICEの促進
脱炭素の取組や地域貢献等のSDGsに資する活動を推進するMICE主催者に対して支援を行う「サステナブルなMICE開催支援補助制度」を充実させ、SDGsに貢献するMICEの開催・誘致を促進する。また、京都市と連携し、CO2排出削減に向けた取組を実施する。
⑤ MICE主催者と連携したテクニカルビジットの受け入れ、京都のビジネス環境魅力発信
大阪・関西万博で、多くの企業関係者が大阪・関西を訪問する機会が増加し、地元企業との交流の機会を提供した。万博後も、京都市や関係団体と連携し、訪問先の整備や案内ツール、視察ツアー等を実施し、オフサイトベニューも活用しながら、地元企業との交流を促進する。更に、MICE主催者と連携し、MICE会場内等において、京都のビジネス環境の魅力をPRし、MICE参加企業の将来的な企業誘致を促進する。
⑥ 京都府「京都府MICE開催支援助成制度」活用
関西文化学術研究都市をはじめとする京都府域での国際会議等の開催や、関西圏で開催される国際会議の分科会開催やエクスカーションでの京都府域訪問等に対して助成する「京都府MICE開催支援助成制度」を効果的に活用する。
⑦ 「京都MICE基金」の運用
京都府内で開催されるMICEを機に、主催者・参加者等から寄附を募り,京都の伝統文化・芸能・文化財、歴史的建造物、環境・自然等を持続的に守っていくため、基金を運用する。
⑧ オフサイト・レセプション等の企画・提案
インセンティブやコーポレート・ミーティングなどMICE開催時に組み込まれる「オフサイト・レセプション」は、開催地決定の重要な要素となっている。自然や歴史的・文化的資源と「おもてなし」の心に恵まれた京都ならではの、魅力ある企画・提案を行うため、博物館・美術館・寺院・神社等の特色ある施設に対し、積極的にアプローチを行い、施設利用制度設計のサポートや広報活動の支援を行っていく。
⑨ 各種開催支援サービス制度の運用及び拡充
主催者に対し京都開催を側面支援する各種支援サービスの一層の充実を図る。
- 京都イメージバンクの活用
- 各種印刷物(地図・ガイドブック等)の提供
- 誘致PRグッズ(ピンバッジ・絵はがき等)の提供
- 府市民向けシンポジウム等の広報支援
- PR用バナー及びプロモーションDVD等の貸出・提供
- 伝統産業品のレンタル
(4)MICEに関する広報宣伝事業
① メールマガジン、ホームページの改修・充実による京都MICE関連情報の発信強化
② 国内外のMICE専門誌等への情報提供、及び取材活動への支援
③ 広報発表等を通じたMICE振興の意義や効果などの関係業界・府市民への啓発
京都市観光協会のDMO化に伴う、京都市インバウンド事業の委託先変 更により、本財団のインバウンド業務については、2018年度、市観光協会へ移管した。
一方でこれまで本財団が、MICE部門とインバウンド業務を統合し、一元的に推進し、効率的・効果的に成果を挙げてきた経緯もある。
MICEはインバウンド施策における主要な部門であり、引き続き京都市のインバウンド事業とも協調して取り組んで行くことが、より一層の京都観光の活性化につながるため、市観光協会と連携し、引き続き本財団の会員に対し、海外で行われる商談会に関する案内など、これまでと同様のMICE部門とインバウンド事業双方のサービスを提供できる枠組みを構築する。
こうした措置に伴い、本財団から市観光協会に対し、そのために必要な予算を2018年度から支出することとし、更に連携強化を進め、より一層効率的・効果的に京都観光の活性化に資するものとしていく。
2026年度に実施予定の主な国際観光事業
〇海外情報発信・収集拠点の運営
〇京都市域内統計収集・分析(ホテル・旅館統計など)
〇多言語ウェブサイトの運営
〇SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の運営
〇海外メディア取材支援・ファムトリップ支援等
〇商談会出展
〇京都市認定通訳ガイド認定・育成事業
〇高付加価値な体験コンテンツの造成支援
(1)宇治茶プレミアムブランド化事業
お茶の京都DMO及び茶業関係団体等との連携により、宇治茶の魅力を発信し、国外における宇治茶ブランドの浸透を図る。
また、宇治茶産地への観光客流入、土産品販売による観光振興・域内経済の活性化が進められるよう支援する。
(2)府市及び各地域DMOとの連携によるインバウンド・海外販路拡大プロモーションの実施
これまでの取組で培った内外メディアや民間企業とのネットワークを活かし、府内をはじめとした国内外のDMOや関係諸団体と連携の下、MICEにおける産業観光メニュー(テクニカルビジット)開発や企業誘致や留学生プロモーションの補完等、新たな視点での交流人口拡大に向けた取組を推進する。
また、令和4年度、京都府や京都府観光連盟、京都市観光協会と連携して誘致を行ったアジアゴルフツーリズムコンベンション(会議:宮崎市で開催)のポストファムトリップを実施した。(当財団は実行委員会の事務局を担当)。
世界各国から京都へのゴルフツーリズムが定着するよう、ポストファムトリップ後も、京都府、自治体や、府観光連盟、市観光協会等との連携のもと、継続して取組を行っていく。
[情報発信・連携事業(公益目的事業)]
当財団が取り組む、文化発信事業・国際観光コンベンション事業を、広く国内外に効果的に発信し、当財団の存在感と認知度を高めるとともに、情報提供の一層の充実強化に努める。
ホームページ「What’s NEW」等により最新情報を提供するとともに、当財団のMICE誘致開催サポートプログラムや各種サービスの活用を促進するための宣伝ツールやウェブサイトの拡充を行う。
賛助会員向けを主眼として年4回発行予定。当財団の活動や実務に即した有効な情報の提供に努める。
(1)賛助会員等への支援強化
賛助会員を中心とした企業・事業者の実態把握に努め、府・市・商工会議所はもとより金融機関や産学連携支援機関、伝統文化支援団体等との情報交換や協議を行い、オール京都で連携して京都らしさの継承に観光、飲食を中心とした経済の回復に取り組む。
(2)文化庁との連携に関するオール京都の取組
文化庁京都移転の効果をより戦略的なものとするために、文化庁との事業連携を目的として、京都府・京都市・経済団体等で構成する「文化庁連携プラットフォーム」に引き続き参加する。また、今年度は寛永行幸から400年を迎え、プラットフォームが設置する実行委員会の事務局運営を担うとともに、「寛永行幸四百年祭」事業と連携するなど、日本の誇る文化である「古典」をはじめ文化の発信と観光MICEの推進の両方を担う全国唯一のコンベンションビューローである当財団のメリットを活かし、積極的に取り組む。
(3)その他の取組
「時代祭」での横断幕参加や、「京都・花灯路」「京の七夕」への主催者団体としての参画など、オール京都の事業に関係団体と連携して取り組む。
[共益・収益事業]
(1)新規勧誘の促進
本財団の設立趣旨及び事業等に対する理解者・支援者の拡大を図り、新たな賛助会員の加入促進に努める。
(2)会員に対する働きかけ
文化交流発信及びMICE・インバウンド推進に関連する、適時適切な情報の提供・斡旋・紹介に努める。インバウンド業務については2018年度に業務移管した京都市観光協会と連携し、本財団の会員には海外拠点からの報告会の参加など、MICEとインバウンド事業双方のサービスを受けることのできる枠組みを維持する。
また、コロナ禍が会員企業に及ぼした影響や経営の実情について、訪問して聞き取るなど把握に努め、府、市、会議所はじめ関係団体とともに有効な支援につなげていく。
(3)会員の集いの開催
毎年開催している「会員の集い」を引き続き開催し、会員相互の交流を深めるものとして、より一層効果的な集いとなるよう努める。
京都文化に関心を持ち、本財団事業に賛同する方々を会員とする「京都文化振興友の会」の事務局運営を行っているが、今年度から、会員向け事業の充実を図るなどの事業内容や特典を大きく見直し、新規会員の獲得に向けた取組を強化する。
京都迎賓館の通年公開に合わせ、京都迎賓館ゆかりのオリジナル記念品を企画・作成し販売する。
[財務状況]